『少子化対策』は数多くありますが、
その中のひとつに、育児休業の取得があります。
労働基準法という法律で、労働者に認められた権利です。
いま現在、パート勤務で仕事をしているあたしとしては、とてもありがたい法律なのです。
権利は主張しなければ行使できません。
あたしは、産休後に育児休業を取得し、職場に復帰したいということを主張しました。
しかし、会社の返事は『難しい…。』とのことでした。
労働基準法により、弱者である労働者は守られているはず。
でも現実は違います。
結局、法律があっても労働者は弱者なのです。
例えば、殺人や窃盗は法律を守らないから罪になり罰せられるのに、労働基準法は守らなくても罪にはなりません。
なので、強制的な効力がないのです。
あたしの会社は社会保険労務士事務所です。
すなわち、所長は労働基準法のスペシャリストです。
そのスペシャリストでさえ、労働基準法を守らないんですから、何のための法律なのかわかりません。
あたしはこのまま泣き寝入りをするのが嫌だったので、もう少し所長に自分の気持ちを伝え、ようやく理解してもらえたと思っていました。
育児休業の取得を認めてもらえたのです。
これが、約2ヶ月前のはなし。
そして、今日、
明日が産休前の最後の出勤日です。
所長から、1通の誓約書に自署と捺印するよう言われました。
その書類は、守秘義務の内容で、業務上知り得た情報を外部に漏洩しないことを誓います。というもの。
しかし、その文章の前に、
『私は、会社を退職するにあたり…』
と、退職することを前提とした言葉があり、
さらに、
『退職後も、一切の情報を外部に漏洩しないことを誓います。』
と、書いてあります。
この内容に疑問を感じ、
『この書類には退職すると書いてありますが、私は退職する意思はありませんが…。』
と伝えたところ、
『これは内部文書で外部にでる文書じゃないから、とりあえず明日の日付でサインと捺印だけしといて。』
と言われたのです。
その場はとりあえず『はい』と、立ち去りましたが、
退職する意志がないのに、『退職する』とかかれた文書に明日の日付でサインするなんて、
自分の意思ではない=事実ではないこと、を認めるようで納得ができません。
あたしに退職の意志があるかのような書類を作成させたいのだと、所長に対して不信感を持ってしまいました。
すごく悔しくて、腹が立つと同時に、円満休業に入りたかったので、悲しい気持ちでいっぱいです。
企業にとって、
育児休業とゆうのはやっかいなものでしかないのでしょう。
少子高齢化対策をしなければ、と世間は言いますが、実際には経営者からすれば他人ごとでしかないのでしょう。
法律に守られているはずの労働者も、それは形だけで、実際にはあたしのように悔しい想いをしている人がたくさんいるとおもいます。
私はこの誓約書にサインはしません。
やはり、自分の意思とは異なる内容にサインはできません。
できる限り、頑張って私の意思を伝えたいとおもいます。
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